無料でロゴ作成をしたいと思うとフリーソフトでできたら理想的だと思うでしょう。しかし、有料のソフトも多い中で無料で使えるフリーソフトで本当に美しいロゴができるのかというのが心配になってしまうかもしれません。
この記事ではフリーソフトで美しいロゴを作れるのか、作れるとしたら何が必要なのかを詳しく説明します。
ロゴ作成に使えるソフトは多い
フリーソフトでロゴ作成をしたいと思ったときに、どのようなソフトをイメージしているでしょうか。まず大前提として注意が必要なのが、ロゴ作成に使えるソフトはかなりたくさんあるということです。ロゴの自動作成ができるソフトもあって、入れたいテキストだけ入力すると自動で何パターンかサンプルを表示できるようになっています。
ロゴ作成ソフトというとこのような自動作成ソフトをイメージしている人もいるでしょう。一方、ペイントソフトの高機能版という感じで想像している人もいるかもしれません。イラストレーターやフォトショップほどに高度なイラスト作成や写真のレタッチなどを行えなくとも、手軽に編集可能なソフトがあれば役に立つだろうと考えるのももっともなことです。
この他にも画像処理に特化したソフトや写真をデフォルメすることができるソフト、大きなサイズの画像をロゴサイズまで縮小しても画質が落ちにくい画像縮小ソフトなど様々な選択肢があります。ロゴと言えばテキストが大切という人にはテキストを画像として編集できるソフトや、多岐にわたるフォントが搭載されていて微修正が可能なソフトなどもあります。
一つのソフトでロゴ作成を完結できるとは限りませんが、ベースになる画像加工ソフトがあれば、ロゴ作成の補助になるソフトはたくさん見つかります。このような組み合わせも考えていくとフリーソフトでもきっと美しいロゴ作成をすることができると考えられるでしょう。
高機能なフリーソフトはたくさんある
フリーソフトはアマチュアのプログラマーがたくさん制作しているのでピンからキリまでかなり種類があります。美しいロゴを作るには高機能な方が良いと考えるのはもっともなことで、有料ソフトに比べると劣ってしまうのではないかと考えてしまうこともあるでしょう。
ただ、本当にその機能をフルに使いこなせるのでしょうか。プロのデザイナーでもイラストレーターやフォトショップの機能を完全には使いこなせていないこともありますが、それでも目を見張るようなデザインを仕上げているというのが実態です。
確かに有料ソフトはフリーソフトとの差別化が必要なので機能的に優れているのが普通です。しかし、それがベストというわけではなく、ロゴ作成に十分な機能が揃っていれば問題ないでしょう。プロが現場でも使っているドローソフトやレタッチソフトもたくさんあります。
例えば、世界的に有名なドローソフトとして知られているのがInkscapeです。Inkscapeはイラストレーターのよく使われている機能だけをピックアップしたようなフリーソフトで、レイヤー機能なども揃っていることからロゴ作成では機能的に過剰とも言えるでしょう。
基本的な画像処理は簡単にでき、ペンツールを使った作業も可能です。エンブレムをどうするかと悩んだときに写真やイラストを加工して作ろうと思ったらInkscapeで十分でしょう。一から描きたいという場合にも十分に機能が揃っているので安心して使える一本です。
(優秀なデザイナーがいる会社にロゴ作成を依頼する時のポイント)
無料サイトを使うと簡単に作ることも可能
フリーソフトの場合には自動作成ソフトもないわけではありませんが、あまり充実していないのは確かです。しかし、フリーソフトにこだわらずに無料でできれば良いというのなら、無料サイトで作ることもできます。無料サイトでは一般的にはエンブレムにする画像と入れたいテキストをアップロードするといくつかのパターンでロゴを自動作成してくれます。
エンブレムにできる無料素材や使用できるフォントなども多数取り揃えているサイトも多いので、オリジナリティーを出すポイントさえきちんと押さえてあれば残りの部分は自動作成という感じでロゴを仕上げることができるでしょう。
フリーソフトでエンブレムのイラストを描いて、無料サイトで自動作成するといったやり方をすると費用をかけずにオリジナリティーもクオリティーも高いロゴが作れるでしょう。あるいはテキストを加工するソフトを使ってテキストを美しく仕上げてしまい、無料サイトで作ったロゴと組み合わせることで完成させるといったアプローチも可能です。
うまく併用すると無料で美しいロゴを作り上げることができるでしょう。
フリーソフトや無料サイトで作るのに必要なもの
フリーソフトや無料サイトでロゴを作成するときには何が必要なのでしょうか。デザイナーに任せるのと違ってゼロスタートで全て任せることはできないので、基本的には元になる写真やイラストなどが必要になります。一からイラストを描けるスキルがあるなら問題はありませんが、写真をベースにしたい場合には魅力的な写真を撮影するところから始めなければなりません。
また、有料ソフトやデザイナーを使うときでも必要になることではあるものの、ロゴに込めるメッセージや売り込みたいブランドイメージなども明確にする必要があります。このような準備を経て適切なフリーソフトを使えばきっと美しいロゴができます。
有料ソフトとの決定的な違い
最後に注意しておきたいのが有料ソフトとの違いです。前述のようにドローソフトやレタッチソフトなどの場合には機能的に有料ソフトの方が優れているのが一般的です。それ以外の部分で大きな違いになるのが無料で使える素材が提供されているかどうかです。
フォントやイラスト、写真などを著作権フリーで利用できるサービスが付帯していることが多くなってきています。その中からイメージに合っているものを見つけ出して加工し、エンブレムやテキストにしてしまうことが可能なのです。
このような素材の選択肢が多いほど、どういうロゴにするかという可能性を広く考えられるのは確かなので、有料ソフトと比較するときには念頭に置いておきましょう。
ロゴ作成はフリーソフトでも十分にできる
ロゴ作成に使えるソフトは多岐にわたっていて、必要としているソフト次第ではフリーソフトでも十分に高機能なものが手に入ります。無料サイトによるロゴの自動作成も併用すれば無料で手軽にロゴ作成ができるでしょう。
美しく仕上げられるかどうかは素材の選び方やデザインセンス次第な面もあるという点も考慮してフリーソフトでやるかどうかを決めるのが大切です。